犬は何かを知っている
1ヶ月前位だったか、ATMで順番待ちをしていたら犬が外にいた。小型と中型の真ん中当たりの大きさで茶色の雑種(だと思う)。
その犬を眺めている俺をめざとく見つけたその犬は猛然と俺に突っかかってきた。鼻息が荒く、2足で立ちながらべろべろ舐めてくる。
その犬の風貌はのんにそっくりだった。だからその犬をおれはじっと眺めていた。のんが今頃生きていればどんな風に俺に接してくれるのだろう。どれだけ老いぼれになって静かにしているのだろうと考えてしまう。
そんな雰囲気を察したのだろうか、あまりにも哀れそうな雰囲気を漂わせていたのだろうか。その犬は俺を勇気づけるかのように接してくれたのだろう。
犬は人間には感じることのない何かを持っているのだなと思った瞬間だった。シックスセンスというのだろうか。人間が出していて人間が感じることの出来ない何かを敏感に察して対処をしてくれる。それが犬なのだろうと思う。
その犬の鼻はのんと同じように湿っていて、久しぶりに犬に触れた感じが今でも残っている。
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